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09/09/2000作成
05/05/2001 現在

BEER・ビール パート1



ビールの歴史

  起源


世界4大文明のうちのひとつ、メソポタミア文明が紀元前4000年〜3000年ころ、
ビールを生み出したと言われています。
どうしてメソポタミアで、ビールがうまれたのか、
それは、材料のひとつ、麦の原種がチグリス・ユーフラテスの上流にあったからです。
シュメール人は、これを栽培し、当時、他では考えられない程の高い収穫率を
上げていました。麦と豊富な水がメソポタミア文明の基礎にあったのです。

メソポタミアの住人、シュメール人が残した粘土板にビールの作り方が書かれています。

そのころのビールの作り方は、麦を乾燥させて、粉にし、パンを焼き。
それを砕いて瓶の中に入れ、水を加える。これだけのことだったようです。

しばらく経つと自然の酵母が、パンの糖分を分解し、アルコールに変えていく。
瓶の底にはパンのかすが沈んで、上澄みがビールになっている。
それを「葦」で飲んだと言うことです。

(NHK「昼どき日本列島」2000年8月末放送で、この通りの方法でビールを造って瓶に葦を突っ込んで試飲してました。かなり甘いようです。)


ドイツのビール
古代の人々は、ビールのアルコールによる「酔い」を、神が与えてくれた物として、ビールを飲みたい要求を満たすために大麦や小麦を栽培して穀物酒を作った。極端に言えば、食料としてより、ビールを造るために麦を栽培したという学者がいるそうです。

次ぎに疑問に思ったのが、どうしてドイツではビールとワインの両方が飲まれているのかということでした。

 これは、その土地で、お酒の原料となる穀物が、何が主となっているかにかかっているな・・と。

気候のよいヨーロッパ南部では、ぶどう酒が、中部では気候が寒くて葡萄が作れないため、大麦、小麦が材料のビールが、さらに北部では、蒸留したスピリッツが作られるようになった(飲まれるようになった)のです。

日本で、日本酒が出来たのも、稲の原種がもともと中国の黄河の源流にあって、
稲作の広まりと共に渡ってきた、ごく自然の流れだったのでしょう。



メソポタミアで生まれたビールは、エジプトを経て、ゲルマン人の住んでいたヨーロッパへ伝わりました。
ローマ時代でもビールはよく飲まれていたようで、ジュリアス・シーザーなどが書いた文献の中には、イタリアではブドウを栽培してワインを造って飲んでいる。それから北のほうに行くとゲルマン人やケルト人というのはビールを飲んでいるというふうに残しています。
ヨーロッパでは、キリスト教伝道と共に一般に広まリ増した。

キリスト教では、ぶどう酒はキリストの血、パンはキリストの肉、
ビールはそのパンから出来たもの(飲むパン?)ということから、
教会や修道院などでビールやワインが造られているのには、酒は宗教と強い関係があるという古代からの流れが根本にあったのです。

  ビール純粋令

1516年、ウィルヘルムW世が施行したもので、
ビール造りに、3つの原料「大麦モルト、ホップ、水」
以外のものを使用してはならないというもの。

当時は酵母の存在が知られていませんでした。
のちに酵母が発見され、4つの原料以外は使用できないということになりました。
ドイツでは、現在もこの「純粋令」にのっとってビールが造られています。

現在のように冷蔵技術が開発されていなかった頃、
ビールの醸造は秋から冬にかけて、気温の低い時期に限られていました。
醸造するのに、天然の氷を使っていたからです。


  
ホーフブロイハウス(ミュンヘン)  

1589年ウィルヘルムX世が、ミュンヘンに
作ったものです.
それまでは、ビールをハノバー(Einbec)から運ばせていました。

バイエルンでもビールが醸造できるようになりました。

ドイツ語で、醸造所は「ブラウエライ」と言います。
醸造されたビールは「ブロイ」
宮廷は「ホーフ」
「ホーフブロイハウス・Hofbrauhaus」は、
バイエルン宮廷醸造所直営ビアホールということです。

  バイエルン・ビアガルテン法

ルートヴィヒT世(1786年―1868年)
が発布したもので、ビアガーデンへ食べ物を持ち込んでも良いという法律。
それほど裕福でない一般市民が、気楽にビアガーデンでビールを楽しめるようになりました。



最近のドイツビール事情


 健康志向などを原因としてか、ドイツ国民のビール消費量が年々減少しているそうです。
メーカーは、再編・統合などで淘汰され、現在1270余りあるビール醸造会社
は、今後大幅に減少する見込みだそうです。

ドイツのビール産業調査会社は「15年以内に現在の3分の1の400社程度に激減する。」と予想しています。

「最終的には、大手15社しか残らない」とまで言う関係者もいます。
スポーツ飲料を好む若者や、女性のビール離れが著しく、
国民1人あたりの年間消費量は、1970年の141リットル
から、1999年では、127リットルに減っています。

ビールルネッサンスと言われる、地ビール人気でも
この流れには太刀打ちできないのでしょうか?。

  


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